タロットカード【法王】の世界観

[ 秩序 ]

規則や常識、しきたりなどによって秩序を保つカード

中心に描かれている法王は、ふたりの神父に祝福を与えているところです。法王は、神と人を結びつける神聖な指導者。知識や経験が豊富で本質的な正しさを知っているだけでなく、人の気持ちも深く理解できます。さらに、悩みや苦しみを抱える人たちに手を差し伸べる支援者でもあります。だからこそ、人々に生きる道や道徳を教えることができ、多くの人のお手本として尊敬を集めるのです。法王と神父の間には、揺るぎない信頼が築かれています。

【法王】正位置が暗示すること

タロットカード法王

モラルやルールが守られ、平和な状態にあることを暗示。運気は平穏です。奇抜なことや目新しいことではなく、伝統を優先するとよい状況でもあります。また問題や課題として見る場合、常識に縛られていることを暗示。

状況別キーワード

恋愛 心を支え合う恋、お互いを尊敬する、結婚前提、誠実な愛、モラルのあるお付き合い、安心できる関係

仕事 信頼できる仕事相手、師匠に恵まれる、カリスマ的な存在、職人、協力者が現れる、よきアドバイザーがいる

未来 信頼を築ける、信頼が深まる、尊敬できる人との出会いがある、評価してくれる人が現れる、精神的な支えを見つける

対策 常識的な行動を、ルールは守って、自分の信念を信じて、伝統から学んで、視野を広げ助言を求めよう、人に手を差し伸べよう

【法王】逆位置が暗示すること

タロットカード法王

モラルが崩壊している状態を暗示。ルールが悪用されていたり、偽善者がいたりするかもしれません。ズルい考えやアンモラルな快楽に惹かれていたりする場合も。

状況別キーワード

恋愛 秘密にしなければいけない関係、色仕掛け、腐れ縁、快楽だけを求める、アンモラルな関係から抜け出せない、ハニートラップに注意

仕事 遅刻する、ズルいことをして信用を失う、契約違反、社内のルールを破る、怠ける、ズル休み

未来 意図せず法を犯してしまう、人に言えない秘密を持つ、不信感を抱かれて孤立する、サポートを得られない

対策 偽善的な態度はとらないで、信用第一で行動を、正しいと信じていたことを見直して、行動の前にルールの確認を

【法王】の人物像

正位置 経験豊富で、自分の経験を人々や世の中のために役立てようという道徳心がある。寛大な心を持っていて、地位は高いけれど親しみやすさがある。お寺の住職みたい。

逆位置 何となく信用できない雰囲気を全身から漂わせている。ルールを守らないことを当たり前だと思っている。もしくはカッコいいと思っている。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「法王」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【法王】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 支え、尊敬、結婚前提

占い例 心の支えだと思っている。「いてくれるから頑張れる」と感じているはず。あなたを尊敬している。結婚前提というくらい本気。

逆位置

keyword よこしま、背徳感

占い例 不誠実な気持ちで向き合っている。関係を公にする気はない。背徳感を楽しんでいるだけという場合も。

【法王】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 尊敬、結婚前提、冠婚葬祭

占い例 愛情だけでなく尊敬の気持ちもあると、すんなりと結婚へと向かう。最初から結婚前提の交際ができる人を探すとよい。儀式はきちんとすると周囲からの祝福が大きくなる。

逆位置

keyword 視野が狭い、不信感、詐欺

占い例 「結婚したい」という強い願望が原因で、相手の本質を見抜けず、結婚詐欺に遭う可能性。少しでも不信感があれば一時停止を。

【法王】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 寛大、安心、結婚前提

占い例 落ち着いて語り合い、お互いを許し合うことができると、安心感が生まれて復縁へ。結婚前提で話し合ったほうが復縁しやすい。

逆位置

keyword どさくさ、色気

占い例 どさくさにまぎれて体を重ねたり、色気で迫ったりすれば、ひとまずは復縁できるかも。ただ、愛情はないのですぐに壊れる可能性が。

【法王】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

法王の場合は「偽善、信頼できない、ルール違反、違法行為、脱法行為、」など

2

正位置が過剰と読む

法王の場合は「ルールに厳し過ぎる、規則に縛られて本末転倒、古臭い」など

3

正位置が不足と読む

法王の場合は「ルールを守れない、信用に足る行動ができない、約束を守れない」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。