タロットカード【隠者】の世界観

[ 真理の探求、自己探求、悟り ]

静かに自分と向き合い深く内面と向き合うカード

真っ白な地面の上に、灰色のローブを着てうつむいている老人。賑やかな俗世間から離れ、人の目につかない場所で、静かに自分自身と向き合っているのです。これまでの人生で経験したこと、その中で得た知識や知恵、気づきを振り返っているのかもしれません。また、老人が手にしているランタンの中では、真理へと導く六芒星が光を放っています。彼は、世の中の真理を知ることで、さらに自分を高めたり理想を追求したりしているのでしょう。

【隠者】正位置が暗示すること

タロットカード隠者

アップダウンが少なく、落ち着いている状態を暗示。現状維持できる、もしくは現状がしばらくは続く可能性が高いでしょう。専門性の高さを示すことも。また問題や課題として見る場合、こだわりが強さを暗示しています。

状況別キーワード

恋愛 秘めた想い、年上との恋、恋愛を通して成長する、落ち着いたつき合い、気づきの多い恋、学びの多い恋、燃え上がる感じではない

仕事 専門知識、没頭、研究、ベテランの知恵、突き詰める、ひとり作業がはかどる、周りを率いる、尊敬される

未来 しばらくは現状が続く、大きな変化はない、混乱が治まる、ひとりになりたくなる、悟りを開いたような気持ちになる

対策 結論を急がないこと、納得できるまでじっくり考えて、尊敬できる人には相談を、ひとりの時間を作ってみて、過去を振り返るとヒントが

【隠者】逆位置が暗示すること

タロットカード隠者

都合の悪いことや見たくないことから目を背けている状態を暗示。ひとり寂しく引きこもっている状況を示すことも。過去の栄光にすがっている場合もあります。

状況別キーワード

恋愛 過去の恋を思い出す、妄想、未練、理想にこだわり過ぎる、けんかでは相手のせいにする、相手を美化する

仕事 社会や組織になじめない、無駄なプライドを振りかざす、無職、人の意見を聞けない、消極的、自分と周りを比べる

未来 人と関わるタイミングをつかめない、過去の人間関係が復活する、孤独感や劣等感が強くなる

対策 人のせいにしないこと、言い訳はNG、聞く耳を持って、視野を広げて、ちゃんと現実を見て

【隠者】の人物像

正位置 自分の中に信念をしっかりと持っている。その上で、より高い理想を追求することや、より深く自分自身の心を見つめることを怠らない精神性の高さを持つ。

逆位置 過去の武勇伝を語るし、「昔はよかった」という話ばかりする。素晴らしい理想を語るけれど、行動が伴わない。こだわりが強すぎたり、人目を気にし過ぎたりして疲れている。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「隠者」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【隠者】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 内省、理解、思慮深さ

占い例 自分がどう思っているのか、心を見つめている。あなたを理解しようという気持ちも。いい加減なことはせず、人として誠実に向き合おうとしている

逆位置

keyword 孤独、妄想

占い例 ひとりで寂しい思いをしている、人の温もりを求めている、過去の恋を思い出している、理想が膨らみ過ぎて妄想になっている

【隠者】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 現状維持、長い付き合い

占い例 しばらくは結婚には進まないかも。まずは自分の理想を再確認して。長く恋人同士として付き合っていたふたりなら、結婚の可能性もあり。

逆位置

keyword 世間体、現実離れ

占い例 世間体を気にし過ぎてしまう可能性あり。世間に自慢できる相手を求めて、結果的に結婚が遠のく。結婚したいなら、素直にお互いを大切にできる人を探して。

【隠者】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 現状維持、ひとりの時間

占い例 しばらくは関係に変化は起きないかも。少しずつじっくりと話し合えば、やがては変化の可能性も。ひとりの時間が必要なときかも。

逆位置

keyword 未練、寂しさ、過去と向き合う

占い例 相手も未練や寂しさを感じている可能性あり。復縁できるかも。付き合っていた頃を思い出し、一緒に反省したり改善策を考えたりすると◎。

【隠者】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

隠者の場合は「現実逃避、大切なことと向き合わない、自分自身の心から目を背ける、言い訳がましい、世間体ばかり気にする」など

2

正位置が過剰と読む

隠者の場合は「こだわり過ぎる、夢中になり過ぎる、人を遠ざけすぎる、視野が狭くなる」など

3

正位置が不足と読む

隠者の場合は「信念を持てない、ひたむきさが足りない、考えが浅い」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。