タロットカード【節制】の世界観

[ 調整 ]

異なるものを混ぜ、バランスよく整えるカード

カップからカップへと水を移している天使。それぞれのカップの中に入っている違うものを、水で薄め、中和しているのです。異なるものを混ぜ合わせれば、化学反応が起き、別のものができることもあるでしょう。この天使は、感情などの変化しやすいものを上手にコントロールしながら、浄化もしています。そして、全体に平和なバランスをもたらしているのです。また、天使の右足が入っている澄んだ池は潜在意識を、左足がついた地面は顕在意識を表しています。

【節制】正位置が暗示すること

タロットカード節制

バランスが取れている、平和な状態を暗示。また、異なる価値観や他者の意見を受け入れることで、よい調整ができることも伝えています。問題や課題としてみるなら、いろいろな意見を取り込み過ぎていることを暗示。

状況別キーワード

恋愛 順調、相性がよい、心を開き合っている、平和な恋、歩み寄りができる、相互理解、高め合える

仕事 お互いの能力を活かせる仲間、バランスのよい役割分担、安定、順調に利益が出る、信頼できる人脈、公私のバランスがよい、有益なディスカッション

未来 状況は安定していく、バランスが崩れている部分が整えられる、環境に順応できる、順調に進む

対策 まずは自分から歩み寄りを、聞く耳も持ちつつ主張もして、臨機応変にベストな方法を考えて

【節制】逆位置が暗示すること

タロットカード節制

自分と違うものは受け入れないという頑固な状態を暗示。その姿勢が、けんかや衝突の原因となってしまうことも伝えます。また、もともとの相性の悪さを表す場合も。

状況別キーワード

恋愛 進展しない、相性が悪い、振り回す、振り回される、けんか、すれ違い、話が噛み合わない、アラの探し合い

仕事 ワンマン、協力体制ができていない、臨機応変さがない、独断で動いて孤立、応用力不足

未来 生活や体調が乱れる、物事が遅延される、無駄遣いをしてしまう、頑固になってしまう、衝突や期待外れな状況が待っている

対策 さじ加減を間違えていないか確認を、真逆の意見を否定しないで、利害を考え過ぎないで

【節制】の人物像

正位置 清濁併せ吞むことができる。バランスがとれていて、極端なことはしない。堅実で派手なことはしない。自己管理能力が高い。

逆位置 自分の考えや思いにこだわり、それを押し付けてしまう。ほかの人を受け入れられず、頑固で傲慢になってしまう。だらしない。自己管理ができない。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「節制」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【節制】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword オープン、理解、和解

占い例 心を開きたいと思っているし、開いてほしいとも思っている。正直な語り合いによって、お互いをもっと深く理解したい。和解を望んでいる。

逆位置

keyword 拒絶、頑固、マンネリ

占い例 話し合いたくない、意見を言わないでほしいという気持ちが強い。けんか腰になっている場合も。マンネリを感じているかも。

【節制】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 安定、生活、適切

占い例 お互いに「相性がいい」「ちょうどいい」と思える相手と結婚できそう。周りの意見も参考にすることで結婚が近づく。

逆位置

keyword すれ違い、合わない環境

占い例 相手と結婚観が違って話が進まない。本来自分に合っている結婚とは違う生活を思い描いている可能性がある。「自分にちょうどいい結婚とは?」と考えて。

【節制】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 素直、安定

占い例 素直に心を開けば復縁の可能性あり。過去の関わりから学んだことを活かせば、関係が安定する。ただし、過去の出来事や発言を水に流すことも重要。

逆位置

keyword 不和、身勝手、衝突

占い例 お互いに理解し合ったり許し合ったりするのが難しい。それぞれが「自分が正しい」とこだわってしまい衝突。復縁を望むなら、まず自分から反省を伝えて。

【節制】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

節制の場合は「アンバランス、不調和、拒絶する、相性が悪い、協調できない、歩み寄れない」など

2

正位置が過剰と読む

節制の場合は「人の意見を受け入れすぎる、聞く耳を持ちすぎる、甘やかす、だらしない」など

3

正位置が不足と読む

節制の場合は「他者を受け入れる器が小さい、清濁併せ吞むことができない、コミュニケーション能力不足、会話が足りない」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。