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タロットカード【月】の世界観
[ 不安定、曖昧さ ]
不安定なものやはっきり見えない状況を伝えるカード
今、地上を照らしているのは、憂いの表情で目を閉じる月。太陽に照らされているときとは違い、月明りが浮かび上がらせる風景はおぼろげ。はっきりと見えない物も多く、不穏な空気を漂わせます。また、月は絶え間なく満ち欠けを繰り返して不安定。犬と狼も、落ち着きを失って吠えずにはいられません。潜在意識を意味する水の中からは、欲望や不安、暗い感情を暗示するザリガニが…。ただ、道を進んでいくうちに、必ず夜は明けるのです。
【月】正位置が暗示すること
運気や気持ち、状況が不安定であることを暗示。中途半端な状況であることや、隠れた敵、判明していない事実の存在を知らせる場合も。
状況別キーワード
三角関係、嘘がある、不誠実、実はライバルがいる、詐欺、ロマンティック
管理が雑、騙し合い、裏切り者がいる可能性、詐欺、全体の状況が見えない、ライバル視されている
曖昧な状況になっていく、不安が大きくなっていく、罠にはまる、見通しが立たなくなる
冷静で客観的に物事を見て、深刻に考え過ぎないで、不安に飲みこまれないように、見て見ぬふりをしてOK、手の内は明かすな、信じる前に疑ってみて
【月】逆位置が暗示すること
曖昧だったものが少しずつ明確になっていくことを暗示。不安が小さくなったり、状況が安定していったりします。嘘が発覚することを示す場合も。
状況別キーワード
嘘が発覚する、気持ちがハッキリする、急に冷める、本性を知る、本性がバレる、秘密の関係が明るみに出る、良縁
状況や問題の原因が明らかに、裏切りや秘密が明るみに出る、するべきことが明確になる
曖昧だったことがハッキリしてくる、だんだんと状況が見えてくる、本音で話せるようになる、謎が解ける、悪事が明るみに出る、順調に進み始める
モヤモヤしていることを言葉にしてみて、嘘やズルいことは厳禁、現実と妄想を混同しないで
【月】の人物像
ハッキリしたことを言わず、いつものらりくらりしている。信用できない雰囲気が全身から漂っている。どこか神秘的な雰囲気を漂わせている場合も。
少しずつ元気になっていったり、希望を取り戻してきていたりする。妄想ばかりしていたけれど、だんだんと現実が見えてきた人。
恋愛で多い相性相談の読み解き例
恋愛相談でよくある質問に対して、「月」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。
【月】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」
正位置
keyword 不誠実、迷い、悲観
占い例 あなたを都合よく使おうとしたり、嘘が許されると思っていたりするかも。ふたりの関係をどうするか迷っている。悲観的になっている。
逆位置
keyword 安心、迷いが消える、直感
占い例 安心して向き合っている、これまで迷っていたことに答えが出てきている、直感的に幸せを予感している
【月】の読み解き例 2.
「結婚できる?」
正位置
keyword 悩み、虫の知らせ
占い例 結婚に近づこうとするほどに悩みが深くなる。今は結婚を考えないのが得策。「この人じゃない」という虫の知らせは信じて正解。
逆位置
keyword 明確、安堵、積極的
占い例 曖昧な関係だった人と結婚へと進む可能性。結婚へと近付いてホッとできそう。積極的に、けれど強引にならないように動いて。
【月】の読み解き例 3.
「復縁できる?」
正位置
keyword 嘘、曖昧
占い例 ほかの人の存在を隠してあなたと復縁するかも。関係が曖昧なままズルズルと続くことに。いろいろなことがクリアになるまで、慎重に。
逆位置
keyword 情、本音、秘密
占い例 お互いへの情が後押しになって復縁する可能性あり。本音を打ち明けること、嘘はつかないことが重要。
【月】の逆位置を読むコツ
逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。
3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。