タロットカード【ワンドの5】の世界観

[ 切磋琢磨 ]

高め合いながら競争やディスカッションをするカード

5人が集まり、それぞれにワンドを持って戦っています。ただ、戦うといっても、この5人はお互いを敵視しているわけではありません。誰の心にも悪意はないのだと、カード全体の明るい配色が伝えています。雲一つない青空は、影や隠し事を作らせません。また、5人の体や衣服はポジティブなエネルギーの色で描かれています。彼らは、全体をよりよくするという共通の目的に向かって意見を交わし合ったり、競うことでお互いの能力を高めたりしているのです。

【ワンドの5】正位置が暗示すること

タロットカードワンドの5

闘争心が高まっていることを暗示します。また、本音を出し合うべきタイミングであることを伝える場合も。それによって、よい方向へ向かえると希望を示しています。また問題や課題としてみるなら、落ち着きのなさや実力不足を暗示。

状況別キーワード

恋愛 モテモテ、けんかが愛を深める、恋のライバルがいる、一緒に問題を乗り越えようとする、略奪愛

仕事 有益な意見交換、高め合えるライバル、競合相手がいる、コンペへの参加、よい仕事をしようという意欲、主張する強さ

未来 より高いレベルやよりよい状況を目指して頑張る、切磋琢磨できる人が現れる、グループの中で複数の意見が出る、目指すゴールは同じ

対策 本音で話して、しっかりと自己主張してOK、自信を持ってチャレンジしよう、人を傷つけない言葉で本音を伝えよう

【ワンドの5】逆位置が暗示すること

タロットカードワンドの5

相手を打ち負かしたい、蹴落としても勝ちたいという、濁った戦意があることを暗示。また、状況や心境が混乱していることを伝える場合もあります。

状況別キーワード

恋愛 独占欲が強い、収拾のつかないけんか、相手の短所ばかりが見える、自分の非は認められない

仕事 攻撃し合う議論、仲間割れ、全然納得できないけど妥協するしかない、支離滅裂な議論、話し合いはこう着状態

未来 堂々巡りのまま何も解決しない、それぞれが勝手にやりたい放題になる、立ち位置がわからなくなる、妥協するしかなくなる

対策 問題の解決を先送りにしないで、お互いに歩み寄ることができるポイントを探って、意見をまとめよう

【ワンドの5】の人物像

正位置 純粋な向上心を持って、一生懸命に努力する。スポーツマンシップの強いタイプ。ライバルのよさも素直に認めることができる。

逆位置 ちょっとしたことでも突っかかってくる。そして、しつこくネチネチと自分の言い分を主張して引かない。自分を守ることだけを考えている。ひがみっぽい。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「ワンドの5」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【ワンドの5】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 主張、強い意志

占い例 ハッキリと言っておきたいことがあるのかも。きちんとお互いの本音を伝え合いたい。あなたを手に入れるという強い意志がある。ライバルに負けたくない。

逆位置

keyword イライラ、悪い妄想、被害者意識

占い例 なぜかイライラしてけんかをふっかけたくなる、独占欲が強すぎて悪い妄想ばかり膨らんでいる、自分だけが頑張っている気分になっている

【ワンドの5】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 話し合い、ライバル

占い例 カップルは、結婚観やお互いへの想いを本音で話し合うと結婚に向かう可能性が。婚活はライバルが現れるかも。穏やかな気持ちで結婚に向かいたいなら、今は準備に徹して。

逆位置

keyword 対立、混乱

占い例 結婚観が違って対立してしまいそう。将来の話をしたことがあるカップルでも、今は結婚の話は避けるのが得策。婚活もタイミングではない。

【ワンドの5】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 本音、議論

占い例 お互いに本音でとことん話し合うことで、復縁に向かう可能性あり。ただし、相手を攻撃しない言い方や空気が重要。

逆位置

keyword トラブル、身を引く、堂々巡り

占い例 復縁の話はけんかやトラブルの種に。ヨリを戻すのは難しいと判断して身を引くことになりそう。特に、何度も復縁の話をしているなら次の恋へ。

【ワンドの5】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

ワンドの5の場合は「主張しない、話し合う気がない、本音を隠す」など

2

正位置が過剰と読む

ワンドの5の場合は「小さなことでぶつかる、それぞれの主張が強すぎて話がまとまらない」など

3

正位置が不足と読む

ワンドの5の場合は「戦意喪失、高め合う気持ちが足りない、話し合う気力が足りない」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。