目次
大アルカナ一覧
0.愚者
正位置が暗示すること
さまざまな可能性が広がっていることを暗示します。無理だと思っていたことにも、新しいアイデアが湧いてくるかもしれません。ただ、動き出すときには具体的な計画が必要です。
逆位置が暗示すること
はっきりとしない状況、何も決められない優柔不断な状態を暗示。その場しのぎではない、キチンとした判断や行動が求められています。
愚者の人物像
明るくて前向き、希望に満ちている。何事もポジティブに受け止めることができる。邪心がなく、自分自身も周りも疑わない。
楽観的過ぎて、無防備。冷静で客観的な視点に欠け、愚かな判断をしやすい。言うことがコロコロと変わりやすい。
1.魔術師
正位置が暗示すること
準備運動を終え、スタートラインに立っている段階です。能力を大いに発揮できますが、そのためには自分自身の意志を持ち、自ら行動することが必須。また、問題や課題としてみるなら、根拠のない自信を持っている場合も。
逆位置が暗示すること
不十分なことや間違っていることがあることを暗示。先を急がず立ち止まる必要があります。また、余裕がなくいっぱいいっぱいになっている可能性も。
魔術師の人物像
才能や能力に満ち溢れている。自信も行動力もある。創造性が高くて、ほかの人が思いつかないようなアイデアが浮かび、それを形にできる。
詐欺師やペテン師。自分を能力以上に見せようとする。本当は自信も才能もない。目立つために奇をてらった言動をする。
2.女教皇
正位置が暗示すること
中途半端になったりズルい考えを持ったりせず、清い心で物事を見ていることを暗示。直感力や洞察力が高まっている場合も。また、問題や課題としてみるなら、正解を求め過ぎていたり、柔軟性がなくなっていたりすることを暗示。
逆位置が暗示すること
完璧主義に陥っている状態を暗示。曖昧さやちょっとしたゆとりを許すことができず、ストレスフル。心にも余裕がなくなり、ヒステリックになる場合も。
女教皇の人物像
服装も姿勢もキチンとしている。表情にもゆるみがない。全体的に抜かりのない雰囲気をにじませている。自分にも他人にも厳しい。
ヒステリックで、いつもひとりでカリカリしている。「触らぬ神に祟りなし」と思われて、人が寄り付かない。意地を張って「ひとりが好き」と言い出す。
3.女帝
正位置が暗示すること
あり余るほどの余裕がある状態を暗示。心身ともに満たされています。嬉しいことやお祝い事がありそう。魅力も高まっています。また、問題や課題としてみるなら、愛を利用されていたり、優しさが誤解を招いていたりすることを暗示。
逆位置が暗示すること
ありがたさや感謝を忘れてしまっている状態を暗示。誰かや何かに甘えたり依存していたりする場合も。また、愛や豊かさを渇望しているのかも。
女帝の人物像
精神的にも物質的にもゆとりがあって、エレガント。高級品や質のよいものが似合う。色気も知性も品性もある。上品な高級旅館の女将。
身勝手で傲慢、召使いを雑に扱い鼻であしらうような女王。何事も打算でしか見ることができない。いくらあっても「もっともっと」と欲しがってばかりいる。
4.皇帝
正位置が暗示すること
重ねた努力が実り、結果を出している状態を暗示。また、安定的な状態が続くことも示しています。責任感があり、責任を果たしているという自信も伝えています。また問題や課題として見る場合、隙のなさを暗示しています。
逆位置が暗示すること
状況も心境も不安定であること、厳しい現実を暗示。また、自信のなさによって横暴になっていたり、トップが権力を振りかざしていたりする場合も。
皇帝の人物像
常に堂々としていて、揺るぎない。トップが似合うことを、自他共に認めている。高い目標を持っていて、その実現のためにごく自然に周りを巻き込む。それによって自分も周りも豊かにする。
虚勢を張ってばかりで、威圧的になったり傲慢な態度になったりする。言い出したら聞かない。言うことがコロコロ変わって周りを振り回す。
5.法王
正位置が暗示すること
モラルやルールが守られ、平和な状態にあることを暗示。運気は平穏です。奇抜なことや目新しいことではなく、伝統を優先するとよい状況でもあります。また問題や課題として見る場合、常識に縛られていることを暗示。
逆位置が暗示すること
モラルが崩壊している状態を暗示。ルールが悪用されていたり、偽善者がいたりするかもしれません。ズルい考えやアンモラルな快楽に惹かれていたりする場合も。
法王の人物像
経験豊富で、自分の経験を人々や世の中のために役立てようという道徳心がある。寛大な心を持っていて、地位は高いけれど親しみやすさがある。お寺の住職みたい。
何となく信用できない雰囲気を全身から漂わせている。ルールを守らないことを当たり前だと思っている。もしくはカッコいいと思っている。
6.恋人
正位置が暗示すること
とても楽しく、心地いい状態を暗示。相性のよさや心が通い合っていることも表現。また、理性では抑えられないほど何かに惹きつけられていることも表しています。また問題や課題として見る場合、無防備過ぎることを暗示。
逆位置が暗示すること
快楽に溺れている状態を暗示。先のことを考えられないほど浮ついていることも。今さえよければ…という思考に陥っている。
恋人の人物像
ラブラブな恋人たち。幸せに満ちていて、この世のすべてがキラキラと輝いて見えている。無防備になり過ぎている場合も。
目の前のことしか考えていなくて、いい加減。責任感がなく、楽しいことだけに興味がある。周りに迷惑をかけても、気にしない。もしくは気づいていない。
7.戦車
正位置が暗示すること
勢いに乗って、スピーディーに力強く前進できる状態であることを暗示。高いハードルにも、果敢に挑み乗り越える力があります。やる気や信念の強さを示すことも。また問題や課題として見る場合、進展を急ぎ過ぎていることを暗示。
逆位置が暗示すること
コントロール不能に陥っていること、間違った方向へ進んでいることを暗示。物事の停滞やトラブルを予兆することも。見切り発車をしている場合もあります。
戦車の人物像
勇猛果敢で堂々としている。「負ける気がしない」と思っているし、言葉にする。思い切りがあるし、意志も最強レベルの強さ。移動は走る。
ワガママで行き当たりばったり。会うたびに言うことが違う。決断が苦手。なぜかいつもトラブルを抱えていたり巻き込まれていたりする。
8.力
正位置が暗示すること
忍耐があれば困難を乗り越えられること、固い絆を結べることを暗示しています。また、ピンチをチャンスに変えられる可能性も。また問題や課題として見る場合、ハードルが高すぎること、ストレスがあることを暗示。
逆位置が暗示すること
粘り強く物事と向き合えない状態を暗示。断念するしかない状況なのかもしれません。また、精神的にも肉体的にもエネルギー不足に陥っています。
力の人物像
真心と温もりがあって、愛情や力の本質を知っている。不屈の精神の持ち主で、穏やかに振る舞いながらも淡々と努力を続ける。表面はソフトだけど芯の強さは人一倍。
自分で言い出したことでも、粘り強く取り組むことができずに投げ出してしまう。自己中心的で、周りの人と協力できない。媚びを売ってばかりいる。腰巾着。
9.隠者
正位置が暗示すること
アップダウンが少なく、落ち着いている状態を暗示。現状維持できる、もしくは現状がしばらくは続く可能性が高いでしょう。専門性の高さを示すことも。また問題や課題として見る場合、こだわりが強さを暗示しています。
逆位置が暗示すること
都合の悪いことや見たくないことから目を背けている状態を暗示。ひとり寂しく引きこもっている状況を示すことも。過去の栄光にすがっている場合もあります。
隠者の人物像
自分の中に信念をしっかりと持っている。その上で、より高い理想を追求することや、より深く自分自身の心を見つめることを怠らない精神性の高さを持つ。
過去の武勇伝を語るし、「昔はよかった」という話ばかりする。素晴らしい理想を語るけれど、行動が伴わない。こだわりが強すぎたり、人目を気にし過ぎたりして疲れている。
10.運命の輪
正位置が暗示すること
運命の素晴らしい流れが生まれていることを暗示しています。ラッキーに恵まれ、願ってもないチャンスが舞い込む可能性大。また問題や課題として見る場合、幸運に期待し過ぎていることや流れに逆らっていることを暗示。
逆位置が暗示すること
アンラッキーな出来事が起こることの暗示。また、チャンスを掴み損ねたり、行動が裏目に出やすかったりするかもしれません。
運命の輪の人物像
明るくて前向き、希望に満ちている。何事もポジティブに受け止めることができる。邪心がなく、自分自身も周りも疑わない。
いつも「自分はツイていない」とぼやいている。人を羨んでばかりいる。タイミングや間が悪いことが多い。あと一歩で電車に遅れる。最後のひとつを目の前で先取りされる。
11.正義
正位置が暗示すること
物事が公平な状態にあることを暗示しています。正しいかどうかを基準に判断することを促す場合も。現状の原因は過去の行いにあることも伝えています。また問題や課題として見るなら、厳格過ぎてユーモアがないことを暗示。
逆位置が暗示すること
不公平な状態になっていること、感情や個人的な都合が入り込み過ぎていることを暗示。バランスが崩れていると警告している場合もあります。
正義の人物像
自分にも人にも同情し過ぎず、あくまでも客観的事実に基づいてフェアに物事を見る。司会者や議長として中立的に話をまとめることができる。何があっても冷静。
心が不安定で、迷ったり怠けたりしやすい。言っていることは正しいけど人の心に響かない。誰にでもいい顔をする。矛盾したことを言う。
12.吊るされた男
正位置が暗示すること
自分の意志ではどうしようもない状況を暗示。腹をくくってその状況に向き合うことを促しています。物事を別の角度から見ることについて物語る場合も。
逆位置が暗示すること
苦しい状況を受け入れられず、現実にあらがおうとしていることを暗示。短気でなげやりな心境を伝えます。自分を犠牲にし過ぎている場合も。また、つらい現実から解放されることを暗示する場合も。
吊るされた男の人物像
達観した雰囲気があり、自分に起きた出来事やおかれた状況をすべてありのままに受け入れる。静かに自分自身と向き合って考える。
苦しい状況から逃れようと、もがいたりあがいたりしている。それに精一杯で、周囲に目を向ける余裕はないし、疲れ果てて短気になったり投げやりになったりする。
13.死
正位置が暗示すること
何かが終ることを暗示しています。切り替わりのタイミング。ただ、その先に新しいステージが用意されていることも示しています。また、問題や課題としてみる場合、白黒ハッキリさせようとし過ぎていることを暗示。
逆位置が暗示すること
諦めきれない気持ちや一進一退の状況を暗示しています。同じことの繰り返しや堂々巡りの状態を伝える場合も。状況の好転や復活を暗示する場合もあります。
死の人物像
ドライなところがある。中途半端なことはせず、スパッと断ち切る潔さがある。もう決心がついていて、目の前のことより未来を見ている。
ウジウジと未練がましい。諦めが悪くて、つらいことや悲しい気持ちをグチグチと話す。過去の話ばかりする。不調から回復して息を吹き返した様子。
14.節制
正位置が暗示すること
バランスが取れている、平和な状態を暗示。また、異なる価値観や他者の意見を受け入れることで、よい調整ができることも伝えています。問題や課題としてみるなら、いろいろな意見を取り込み過ぎていることを暗示。
逆位置が暗示すること
自分と違うものは受け入れないという頑固な状態を暗示。その姿勢が、けんかや衝突の原因となってしまうことも伝えます。また、もともとの相性の悪さを表す場合も。
節制の人物像
清濁併せ吞むことができる。バランスがとれていて、極端なことはしない。堅実で派手なことはしない。自己管理能力が高い。
自分の考えや思いにこだわり、それを押し付けてしまう。ほかの人を受け入れられず、頑固で傲慢になってしまう。だらしない。自己管理ができない。
15.悪魔
正位置が暗示すること
理性が働いておらず、ワガママになったり、善悪の判断がつかなくなったりしています。甘えや執着、依存心は、自覚の何倍も大きくなっているでしょう。
逆位置が暗示すること
よくない現状から抜け出すべく、誘惑を断ち切ろうとする状態を暗示。悪循環を断ち切るチャンスです。意志の強さが試される状況で、魔が差してしまう場合も…。
悪魔の人物像
生まれたままの姿を羞恥心なくさらけ出す。緊張感はなく、まっすぐに人の目を見ることができない、気まずそうな表情をしている。
自分自身の強さに自信があるわけではないけれど、改善や更生をする意志はある。「明日から頑張る」と言って何もしないタイプという場合も。
16.塔
正位置が暗示すること
まったく予期できなかったアクシデントを暗示。物事が大きく変化すること、ショッキングな出来事が起こることを予兆します。また、ごまかしや悪事が露呈することを暗示する場合も。
逆位置が暗示すること
少しずつジワジワと状況が悪くなっていく様子を暗示。見えないところから木が腐り始め、徐々に建物全体が崩壊していくようなイメージ。小さな失敗や災難を暗示する場合も。
塔の人物像
いきなりみんなが驚くようなことを言い出す。昨日と今日で言っていることが真逆だったりする。激しく落ち込むが、すぐにケロリと立ち直る。
なんだかいつも不安そうにしている。何年も前の失恋が理由で次の恋ができない。根に持つタイプ。ちょっとしたことでも大げさに受け止めてアタフタする。
17.星
正位置が暗示すること
希望や期待が見えてくることを暗示しています。目標達成に向けて正しい努力をしていると伝える場合も。心身のコンディションのよさも示しています。また、問題や課題としてみるなら、理想が高過ぎることを暗示。
逆位置が暗示すること
希望や目標を失ってしまうことを暗示しています。また、掲げている目標や理想が高すぎると伝える場合も。行動に無駄が多いのかもしれません。
星の人物像
高い目標や大きな希望を胸に抱くだけでなく、その達成を純粋に信じる清らかな心も持っている。心身ともに健康で明るいタイプ。
自信がなくて消極的。夢も希望もないような雰囲気。また、理想や自意識ばかりが高くて現実が少しもついてこないタイプ。
18.月
正位置が暗示すること
運気や気持ち、状況が不安定であることを暗示。中途半端な状況であることや、隠れた敵、判明していない事実の存在を知らせる場合も。
逆位置が暗示すること
曖昧だったものが少しずつ明確になっていくことを暗示。不安が小さくなったり、状況が安定していったりします。嘘が発覚することを示す場合も。
月の人物像
ハッキリしたことを言わず、いつものらりくらりしている。信用できない雰囲気が全身から漂っている。どこか神秘的な雰囲気を漂わせている場合も。
少しずつ元気になっていったり、希望を取り戻してきていたりする。妄想ばかりしていたけれど、だんだんと現実が見えてきた人。
19.太陽
正位置が暗示すること
運気が最高潮に高まり、右肩上がりの状況を暗示。嬉しいことが待っていると伝えています。隠し事がなくオープンな状況を示すことも。また、問題や課題としてみる場合、開けっ広げになり過ぎていることを暗示。
逆位置が暗示すること
運気や状況に陰りが出て、右肩下がりになっていることを暗示。力を存分に発揮できない状況や、エネルギー不足を表すこともあります。
太陽の人物像
純粋で元気。少年や少女のようにピュアな雰囲気をかもし出している。いつも明るい表情でポジティブな話をしている。声が大きい。疑うことを知らない。
怠けていたり、やる気がなかったりする。子どもっぽくて未熟。笑顔が少なくて楽しそうではない。何をするにも遠慮がち。
20.審判
正位置が暗示すること
過去に逃したチャンスが再来することを暗示。それをしっかりとつかめることも伝えています。ターニングポイントにいることを表す場合も。また問題や課題としてみるなら、偽物のチャンスに翻弄されていることを暗示。
逆位置が暗示すること
めったにないチャンスを逃してしまうこと、手遅れになってしまうことを暗示。待ちぼうけをくらったり、しばらくおあずけになったりすることを伝える場合も。
審判の人物像
正しいことをしている人、誠実な人。諦めない、潔い。積み重ねた経験がある。過去に関わった人。勝負に強かったり、勘が冴えていたりする。
運がなくて、いつも間が悪い。ツイていない人。「こうすればよかった」と、やらなかったことの後悔ばかり言っている。
21.世界
正位置が暗示すること
ゴールへとたどり着いた喜びと達成感を暗示。満足できる結果、完璧な結果を手に入れています。運気が絶好調であることも伝えています。また問題や課題としてみる場合、周囲が目に入っていないこと、やり過ぎの状態を暗示。
逆位置が暗示すること
満足できる結果を得られていない状況を暗示。スランプに陥っていること、不完全燃焼を表すことも。また、重要な問題を放置しているのかもしれません。
世界の人物像
イキイキと努力していて、周りにも元気や勇気を与える。頑張れば報われることが多いので、たいていのことは「やればできる」と純粋に信じている。みんなから尊敬や憧れの眼差しを向けられる。
自分は手抜きをしていても、周りの人には多くを求める。たとえ恵まれていても「思っていたのと違う…」という不満を抱いて幸せになれない。