タロットカード【ペンタクルの5】の世界観

[ 苦境 ]

物質的、金銭的に行き詰まる困難のカード

ボロボロの服を着た人物が、雪の積もる寒い道を裸足で歩いています。そのうちひとりは、ケガまでしている様子。目の前には教会がありますが、扉は開かれていません。社会の助けがふたりに差し出されていないのか、もしくはふたりのプライドによって物乞いはしないのか…。いずれにしても、このふたりは、調子に乗ってしまったことですべてを失い、困窮し、現実を生きることの厳しさを痛感しているのです。

【ペンタクルの5】正位置が暗示すること

タロットカードペンタクルの5

状況が悪化し、困難が立ちはだかっている状態を暗示。誰かを頼ること、救いの手が必要なことも伝えています。また、健康状態が悪い場合も。

状況別キーワード

恋愛 諦める気持ちになる、相手は変わらないと諦めている、貧乏な人との縁、傷をなめ合うような恋、見捨てられる、冷たくされる、素直になれない、不満

仕事 何をしても状況が悪化する、売り上げが右肩下がり、解雇、大変な仕事を任される、タイミングが悪い、運がない、失業

未来 状況が悪化する、心がすさんでいく、生活がきつくなる、断られる、アテが外れる、タイミングを逃す、金銭的なショックを受ける

対策 目の前の状況に感謝して、調子に乗らず謙虚にいこう、人を頼ろう、節約を、余計なプライドは捨てて

【ペンタクルの5】逆位置が暗示すること

タロットカードペンタクルの5

救いの手が差し伸べられるなど、行き詰まりに光が差す状況を暗示。悪かったことが改善しそうです。ただ、素直に頭を下げることが重要。

状況別キーワード

恋愛 関係の改善、片想いに希望が差す、「いけるかも」と思える瞬間がある、フラれそうになってから希望が生まれる

仕事 ピンチから救われる、周りの人が助けてくれる、職業訓練を受ける、メンターに恵まれる、再就職に向けて動く

未来 困難を乗り越えられる、奇跡的な出来事で救われる、体調が回復する、「捨てたもんじゃないな」と思える、小さなことを喜べる

対策 公的機関に相談して、制度を活用して、素直に助けを求めて、頼ることを恥だと思わないで

【ペンタクルの5】の人物像

正位置 いつも「お金がない」と言っている。「どうせ自分なんて…」という発言をする。できないと決めつけている。ツイていない。

逆位置 ここぞというときに手を差し伸べてくれる人。気前がいい。小さなことにも喜びを見出せる。何かもらうとお裾分けをする。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「ペンタクルの5」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【ペンタクルの5】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword どうせ、不満、依存、孤独

占い例 どうせ自分なんて大事にされない…とひねくれている。不満を抱きつつも「どうせ変わらない」と思っている。あなただけが頼りだと思っている。

逆位置

keyword やわらぐ、喜び

占い例 あなたに対する緊張感や劣等感が小さくなって、素直に向き合いたくなっている。あなたのちょっとした優しさが嬉しい。

【ペンタクルの5】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 金欠、困難

占い例 カップルは金銭面が理由で結婚の話が具体的に進まないかも。婚活は経済的に問題がある人との縁が生まれそう。いずれにしても今はタイミングではない。

逆位置

keyword 奇跡、救い

占い例 思いもよらない展開で結婚に近づける可能性あり。誰かが協力してくれたりアドバイスしてくれたりしたら、素直に頼って。

【ペンタクルの5】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 間が悪い、依存

占い例 連絡したり想いを伝えたりするタイミングが悪くて復縁できない。ヨリが戻ったとしても、お互いに依存するだけで幸せな関係を築けない。

逆位置

keyword やっと通じる、一時的

占い例 長く復縁を求めてきたのなら、ようやく想いが通じるかも。ただ、すぐに流れが変わってしまう可能性があるので、しっかりつなぎとめて。

【ペンタクルの5】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

ペンタクルの5の場合は「改善、光が差す、希望が見える、救いが差し伸べられる」など

2

正位置が過剰と読む

ペンタクルの5の場合は「状況を悲観し過ぎて混乱する、小さなことにも喜びを感じられる」など

3

正位置が不足と読む

ペンタクルの5の場合は「素直にお願いしたり助けを求めたりできない、一瞬うまくいく、苦しみがやわらぐ」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。