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タロットカード【カップの5】の世界観
[ 喪失感 ]
ネガティブ面にばかり注目して落ち込むカード
黒くて重そうなマントを羽織った人物が、目の前の倒れたカップを眺めています。そのカップからは、水がこぼれてしまっています。もう戻ってくることのない、失ったものを見て、悲しい気持ちでいっぱいなのでしょう。ただ、この人の後ろには、まだ倒れていないカップが2つ。まだ失っていないものもあるし、希望も残っているのです。少し視点を変えれば、目を向ける方向を変えれば、嘆いてばかりいなくてもよいのだと気づくはずです。
【カップの5】正位置が暗示すること
失ったものばかり見ている状態、悲しみや絶望感に苛まれている状態を暗示。何かを失いそうになっている場合も。また、状況を冷静に判断できていないのかもしれません。
状況別キーワード
失恋、未練、うまくいかない、失った相手の大切さに気づく、自分の言動を後悔、期待外れ
損失を出す、投資が失敗に終わる、失業、全体を見ていない、失敗して自信喪失、進めていた仕事を中断、ミスに気を取られる
後悔することになる、視野が狭くなる、大事なことを見落とす、ポジティブ面が見えなくなる
全体をよく見て、視野を広く、悲しいなら涙を出し尽くして、見落としがないか誰かにチェックしてもらって
【カップの5】逆位置が暗示すること
ピンチをチャンスにできる状況を暗示。物事が新しい局面を迎えようとしている場合も。やり直せるタイミング。また問題や課題としてみる場合は、他力本願になっている暗示です。
状況別キーワード
失恋から立ち直ろうとする、実りのない関係を断ち切る、次の恋に進む。未練を断ち切る、新しくやり直す、復縁、思わぬ出会い
再起を図る、立て直すための行動、諦めかけていた仕事に希望が生まれる、市場調査をする、仕切り直す、洞察力が高まる
新しい方法や道を見つける、気づきのある話ができる、前向きになれる、重要なことが見える
腹をくくって、やり直すことができると信じて、努力できることがあるはず、「やってみようかな」と思ったことは実行して
【カップの5】の人物像
後悔や悲しみでいっぱいになっている人。ひどく傷ついている人。ポジティブ面もあるのに、ネガティブなことにばかりフォーカスするタイプ。
逆境の中でも、その中に希望を見出そうとする人。どんな経験も糧にして前進できるタイプ。仕切り直しが上手。
恋愛で多い相性相談の読み解き例
恋愛相談でよくある質問に対して、「カップの5」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。
【カップの5】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」
正位置
keyword 後悔、未練、自分責め
占い例 あんなことを言わなきゃよかった。別れなければよかった。素直に謝ればよかった。自分が全部悪かった。
逆位置
keyword 冷静、過去を断ち切る
占い例 あなたやふたりの関係のことを落ち着いて考えている。これまでのことを水に流そうとしている。その上で、自分から行動を起こそうとしている。
【カップの5】の読み解き例 2.
「結婚できる?」
正位置
keyword 期待外れ、後悔
占い例 たとえ「結婚できるかも」という期待が生まれても、なかなかうまくいかないかも。焦ると、後悔するような行動をしてしまいそうなので今は何もしないのがベスト。
逆位置
keyword 過去との決別、希望
占い例 心の中に誰かへの未練があるなら、それを断ち切って。気を取り直して婚活をすると結婚への希望が見えてくる。カップルは、トラブルなどを水に流すと結婚に近づく。
【カップの5】の読み解き例 3.
「復縁できる?」
正位置
keyword 未練、絶望
占い例 未練は大きいかもしれないけど、復縁は難しそう。まったく別の人に目を向ければ、新しい幸せがあるのだと考えてみて。
逆位置
keyword 仕切り直し、再スタート
占い例 しっかりと向き合えば、復縁の可能性あり!寂しさを訴えるのではなく、まじめにこれまでのことを振り返り、今後のことを話す会話を。
【カップの5】の逆位置を読むコツ
逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。
3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。