タロットカード【カップの7】の世界観

[ 夢見る、妄想 ]

あれこれと理想を思い描き、夢の世界に浸るカード

雲の上に7つのカップが乗っています。それぞれのカップには、知恵を象徴する蛇や栄誉を意味する花冠、富を意味する宝石、ゴールを物語るお城など。手前に描かれている人物をワクワクさせるものがたくさん入っているのです。ただ、この人物は警告の色である黒で、シルエットのみが描かれています。本来の自分自身を見失っているのかもしれません。そして、カップがすべて雲の上にあり、この人はまだ何ひとつ手に入れていないのです。甘い妄想に浸っているのでしょう。

【カップの7】正位置が暗示すること

タロットカードカップの7

あれもこれも手に入るかも…と現実離れした考えに陥っていることを暗示。夢見る気分や妄想に浸っているだけなのかもしれません。無意識のうちに現実逃避をしている場合もあります。

状況別キーワード

恋愛 憧れだけで終わる恋、手の届かない相手、芸能人との恋を妄想、ドラマのような恋を想像、相手を理想化している、気が多い、浮気の誘惑

仕事 あれこれ手を出して失敗、理想論で進めようとして失敗、机上の空論であることに気づかない、現実が見えていない

未来 誘惑に負けてしまうかも、現実的な考えができなくなる、自分を悲劇のヒロインにして満足する、あれこれ目移りして決められない、現実逃避する

対策 選択肢を増やさないで、自分に酔わないように、現実をしっかりと見て、本当に必要なものや求めているものを見極めて

【カップの7】逆位置が暗示すること

タロットカードカップの7

現実的に目の前の状況や問題に向き合っている状況を暗示。決断をしてもOKなタイミングです。夢を実現する行動力もあるはず。また問題や課題としてみる場合は、選択肢の中に手を伸ばすべきものがないことを暗示します。

状況別キーワード

恋愛 妄想から覚める、相手を冷静に見ることができる、本性や嘘を見抜く、現実を見て別れる決心をする

仕事 実現可能な計画を立てる、正しく優先順位をつけることができる、ほどよく選択肢を絞る、保留状態をやめる、決断も実行もOK

未来 選ぶべき道が見える、夢のまた夢だと思っていたことをリアルな計画に落とし込める、妄想から目覚めて自分を取り戻す

対策 決断や決心をしよう、しっかりと現実を見て、保留にしないで、自分の決断を信じて

【カップの7】の人物像

正位置 夢見がちなタイプ。目標というより妄想を語る人。ビッグマウス。発言は立派でキラキラと語るけど、実生活は自堕落なタイプ。

逆位置 しっかりとひとつの目標を定め、現実的な計画を立てて進んでいく人。迷いを吹っ切った人。実行力がある。自分の行動に責任を持てる。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「カップの7」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【カップの7】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 移り気、誘惑、妄想

占い例 何人かの人の間で迷っているのかも。誘惑に負けそうになっている場合が。あなたがあれもしてくれるんじゃないか、これもしてくれるはず…と非現実的な妄想をしている。

逆位置

keyword 冷静、決心

占い例 ふたりの関係やあなたのことを冷静に見て、どうするのか決心がついている。

【カップの7】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 行動力不足、理想化

占い例 あれこれと考えるばかりで、いざ結婚へと動く行動力がないとき。結婚や相手に理想を求め過ぎている場合も。少し頭を冷やしてから結婚のことを考え直して。

逆位置

keyword 現実を見る、道が見える

占い例 理想とは違う部分を「これがリアルだ」と受け入れることで結婚へと進みやすくなる。ただ、一気に状況が動くのではなく、計画して一歩ずつ。

【カップの7】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 妄想、非現実的

占い例 復縁すれば幸せになれるはず…という現実的ではない想像が膨らみ過ぎている。冷静に考えれば、次の恋に進んだほうがいいと気づく。

逆位置

keyword 本性、失望

占い例 やり取りをするうちに、相手の本性が見えて失望し、冷めてしまいそう。復縁はできないけど、吹っ切れてスッキリと次の恋に進める。

【カップの7】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

カップの7の場合は「現実的に考える、妄想から覚める、誘惑に勝つ」など

2

正位置が過剰と読む

カップの7の場合は「選択肢のすべてを却下すべき、悪い想像が膨らみ過ぎている」など

3

正位置が不足と読む

カップの7の場合は「選択肢を狭めて決定する、何がベストなのか確信できる」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。