タロットカード【カップの8】の世界観

[ 潮時 ]

ひとつの章が終わり次の章へと向かうカード

カードの手前に並んで積まれた8つのカップ。そのすべてに背を向けて、向こう岸に渡り、立ち去ろうとしている男性がいます。彼が向かう先には、険しい山々。これから先、厳しい現実が待っていることも理解しているのでしょう。ただ、彼が着ている物も履いている靴も赤。彼は、自分自身の意志で、身一つで今までの場所を去る決心をしたのでしょう。月が揺れる心を物語りますが、彼の中には次の目標への情熱もあるはずです。

【カップの8】正位置が暗示すること

タロットカードカップの8

ひとつの旅が終わりに向かっていることを暗示。ただ、次の旅に出ることも同時に示しています。諦めもひとつの賢い選択だと伝える場合も。また、問題や課題としてみるなら、面倒から逃げている可能性を暗示しています。

状況別キーワード

恋愛 別れの決心、未練を断ち切って次へ、心変わり、もう魅力を感じない相手、愛が冷める、関係が終わる

仕事 引き継ぐ、プロジェクトに見切りをつける、次の世代にバトンを渡す、断念する、左遷、キャリアチェンジ

未来 諦めて次に進むことにする、自分探しを始める、過去を断ち切る、身を引く、方向転換する

対策 改善よりも切り替えを、諦めることを悪いと思わないで、重荷だと感じるものは手放そう、自分と向き合って

【カップの8】逆位置が暗示すること

タロットカードカップの8

同じことに再び挑戦するチャンスが巡ってきていることを暗示。諦めるのは早い、運気や状態が回復していると伝える場合も。問題や課題としてみるなら、諦めていることが問題の原因かも。

状況別キーワード

恋愛 やっぱり素敵だな…と思う、冷めかけていた愛情が再び燃える、諦めていた相手も再び告白する、別れようとして引き止められる

仕事 転職を迷うけどやっぱり続ける、七転び八起きの精神で頑張る、過去の記録が役立つ、ダメ元でも動く、再チャンスが巡る

未来 過去に諦めたことに再挑戦する、もう一度同じことを頑張ってみる、「あの出来事にこういう意味があったんだ」と気づく

対策 まだ諦めないで、再チャンスがあることを知って、「当たって砕けろ」の精神で、手放したものを振り返ってみて

【カップの8】の人物像

正位置 何かを断念した人、「自分探し」という言葉を使いたがる人、ピークを過ぎた人。いつまでも未練を残さず次に進めるタイプ。

逆位置 失敗しても諦めない。七転び八起きの精神の持ち主。ダメ元でも頑張れる。継続力がある。しばらく疎遠になっていたけど再会した人。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「カップの8」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【カップの8】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 解消、次へ

占い例 もう離れたほうがいいと思っているのかも。これまで頑張ってきたけど潮時だな…と感じている。次の恋に進もうとしている。

逆位置

keyword 再確認、再挑戦

占い例 あなたの魅力に改めて気づいている。関係が崩れかけているのだとしても、もう一度立て直そうとしている。未練が湧いている。もう一度話してみようと思っている。

【カップの8】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 心変わり、次へ進む

占い例 あなた自身の中で結婚への気持ちが薄れそう。特に、恋人やパートナー候補に対して冷める場合が。スッパリ別れたほうが幸せな恋愛や結婚が近づく。

逆位置

keyword 再チャンス、再び意気投合

占い例 いったん立ち消えた結婚話も戻ってくる可能性。何度か結婚の話を出すことで進む場合も。婚活は、以前の恋人候補やしばらく疎遠になっている人に目を向けて。

【カップの8】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 身を引く、未練を捨てる

占い例 復縁は難しい。スパッと切り替えて新しい恋に向かう決意をしてしまえば、案外早く吹っ切れるし次の恋も見つかる。

逆位置

keyword 再スタート、再燃

占い例 復縁の可能性あり!ふたりの思い出話やあなたが真剣に考えてきたことを話題に。ただし、深刻な雰囲気にならないように気をつけて。

【カップの8】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

カップの8の場合は「やめない、諦めない、再チャンスが巡る、魅力を再確認」など

2

正位置が過剰と読む

カップの8の場合は「へこたれないで頑張り続ける、過去の経験の意味を噛み締めて再挑戦」など

3

正位置が不足と読む

カップの8の場合は「未練が残る、現状維持か変化か迷って現状維持」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。