タロットカード【カップのキング】の世界観

[ 寛大 ]

愛情深さと心の器の大きさを示すカード

膿に浮かぶ玉座に、優しく穏やかな表情で座るキング。波はありますが、それを気にする必要などない余裕があります。そればかりか、波の動きを楽しんでいるのかもしれません。海には、飛び跳ねるイルカがいたり、赤い船が漂っていたりします。それでもこのキングは、悠然として穏やかさを崩しません。何があっても穏やかに受け止めるだけの器の持ち主なのです。魚の首飾りに象徴される慈悲深さも、このキングは決して忘れることがありません。

【カップのキング】正位置が暗示すること

タロットカードカップのキング

何事にも適切に対応できることを暗示しています。それだけの余裕や知性、器の大きさがあると伝えているのです。また問題や課題としてみる場合は、何でも受け入れるべきだと考え過ぎいていることを暗示。

状況別キーワード

恋愛 安心できる相手、ホッとできる恋、信頼できる人、恋人が心の支えになってくれる、優しい人との縁、センスが合う人との縁

仕事 信頼を得る仕事ができる、寛大な上司に恵まれる、後輩や部下を温かく見守る、報酬や収入が希望通りに、センスが活かされる

未来 アートの才能が目覚める、理解者やサポーターが現れる、上手に対応して喜ばれる、新しい道へと動く

対策 肩の力を抜いて、心の声に耳を傾けて、自分も状況も上手に動かせると自信を持って、近くに味方がいることを忘れないで

【カップのキング】逆位置が暗示すること

タロットカードカップのキング

誤解を招きやすい状態にあることを暗示しています。自分を信じられず、周りの顔色を気にし過ぎている場合も。裏表のある態度についても警告しています。

状況別キーワード

恋愛 嘘がある、浮気、スキャンダル、詐欺、時と場合によって言うことが違う相手、うさんくさい人との縁、ショックな新事実、鈍感な人

仕事 上司の指示がコロコロ変わって振り回される、違法な資金繰りをしている可能性、取引先に気を使い過ぎ、不正や嘘

未来 ズルいことをしようとする、迷いが出てくる、人の機嫌や評価が気になってしまう、誤解を招くことをしてしまう

対策 発言は終始一貫させて、その場の雰囲気だけで発言するのはNG、自分の心に嘘をつかないで

【カップのキング】の人物像

正位置 人生の荒波をたくさん経験していて、人間ができている。どんなことも許す心の余裕が懐の深さがある。優しいだけでなく、実は心の奥に情熱を秘めている。自分の弱さを認めることができる人。

逆位置 信念や真心がない。裏表がある。都合が悪くなると嘘をつくタイプ。自信がなくて、人の顔色ばかり見ているので八方美人になるタイプ。人によって態度を変える。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「カップのキング」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【カップのキング】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 安心感、支え

占い例 あなたといるとホッとする。あなたの存在があるだけで安心できる。あなたは心の支え。家族のような親しみを感じている。

逆位置

keyword 顔色をうかがう、自信がない、嘘

占い例 あなたの機嫌が気になる。怒らせているのではないかと不安。どこに地雷があるのか心配。自信を持てない。気が休まらない。「バレなければいい」と思って何かしているかも。

【カップのキング】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 信頼、理解、家族のような感覚

占い例 カップルは信頼と理解を深めて結婚へと進めそう。お互いの家族の話が後押しに。婚活は、恋愛のドキドキより家族のような安心感がある人に注目すると◎。

逆位置

keyword 八方美人、嘘、詐欺

占い例 結婚話によい反応を示しておいて、後からノラリクラリと交わされそう。本当にパートナーとして信頼できるか再確認を。婚活は詐欺に注意。

【カップのキング】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 安心感、好みが合う

占い例 復縁の可能性大!ホッとできる空気を作るとヨリを戻す流れが生まれやすくなる。ふたりとも好きなものの話が後押しになるかも。

逆位置

keyword 衝撃の事実、嘘

占い例 相手の嘘や過去のショッキングな行動が発覚して、復縁したい気持ちがなくなるかも。次の恋に進んだほうが幸せ。

【カップのキング】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

カップのキングの場合は「心が狭い、自信がない、自己中心的、信念がない、器が小さい」など

2

正位置が過剰と読む

カップのキングの場合は「人の意見を何でも受け入れ過ぎいている、人の顔色ばかり見る、八方美人」など

3

正位置が不足と読む

カップのキングの場合は「余裕が足りない、経験が足りない、信頼性が低い」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。