タロットカード【愚者】の世界観

[ 自由 ]

何にも束縛されない、無限の可能性を感じるカード

開放的な気分で、何も心配せず、明るい未来を思い描いている旅人が描かれています。旅の荷物は少なく、希望だけを胸に進んでいく若者。足元は崖、白い犬がそれを知らせるために吠えていますが、聞こえていない様子。もしくは、聞こえていても気にしていないのかもしれません。いずれにしても、リスクのある足元ではなく、無限に広がる空とさんさんと輝く太陽の眩しさだけに、彼の視線は向けられているのです。

【愚者】正位置が暗示すること

タロットカード愚者

さまざまな可能性が広がっていることを暗示します。無理だと思っていたことにも、新しいアイデアが湧いてくるかもしれません。ただ、動き出すときには具体的な計画が必要です。

状況別キーワード

恋愛 ときめき、一目惚れ、新たな出会い、気軽な恋、飾らない恋、ノリが合う、思いつきの行動が恋につながる

仕事 斬新なアイデアが湧く、冒険的な賭けをする、忖度のない言動、見落としがあるかも、新天地を求めて転職、フリーランス

未来 新しいことが始まる、現状から飛び出すことになる、重荷や束縛から解放される

対策 前例や過去のパターンを気にしない、肩の力を抜いて気楽に、人の意見を気にしない

【愚者】逆位置が暗示すること

タロットカード愚者

はっきりとしない状況、何も決められない優柔不断な状態を暗示。その場しのぎではない、キチンとした判断や行動が求められています。

状況別キーワード

恋愛 遊びの恋、不誠実、本命を決められない、地に足のつかない人に惚れる、のらりくらり

仕事 責任感がない、気が緩んでいる、能力が足りない、リスクが見えていない

未来 先が見えない状況になる、何も決まらない、人の意見に流されて自分の気持ちがわからなくなる

対策 現実をしっかりと見るべき、自分が何をするべきか具体的に確認を、リスク管理に力を入れて

【愚者】の人物像

正位置 明るくて前向き、希望に満ちている。何事もポジティブに受け止めることができる。邪心がなく、自分自身も周りも疑わない。

逆位置 楽観的過ぎて、無防備。冷静で客観的な視点に欠け、愚かな判断をしやすい。言うことがコロコロと変わりやすい。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「愚者」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【愚者】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword ピュア、ワクワク感

占い例 裏表のない純粋な思い、楽しいことがたくさんあると期待している、うまくいくと無条件に信じている

逆位置

keyword 無責任、不誠実

占い例 本気で向き合っていない可能性大。自分の言葉や行動に責任を持とうとしていない。

【愚者】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 出発、軽やかさ

占い例 ふたりの結婚観が合えば、結婚へと進む。身内が口出しすると難しい。形式にとらわれない事実婚の場合も。

逆位置

keyword 逃げ腰、意志が弱い

占い例 責任を持つ決心がつかず、「結婚は重過ぎる」と感じる。結婚は前提としない交際が続く、もしくは別れることに。

【愚者】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 過去には縛られない

占い例 未練や重さを漂わせると、復縁は難しい。イメチェンして新しく出会い直す雰囲気だと、可能性あり。

逆位置

keyword 中途半端、はっきりしない状態

占い例 復縁したような、していないような…という曖昧な状態になる可能性が。きちんと恋人に戻るまでは体の関係はNG。

【愚者】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

愚者の場合は「自由がない、楽観的になれない、やる気が湧かない」など

2

正位置が過剰と読む

愚者の場合は「無知すぎる、楽観的過ぎる、自由過ぎて変わり者になってしまう」など

3

正位置が不足と読む

愚者の場合は「自分を信じられない、中途半端、怠けているだけ」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。