タロットカード【吊るされた男】の世界観

[ 一時停止 ]

一時的に状況が動かないことを示すカード

足首を木につながれて、逆さに吊るされている男性。手も後ろに縛られて、まったく自由がありません。ただ彼は、逃れようとジタバタするわけでもなく、とても穏やかな顔つきをしています。さらに、彼の頭には後光が差しているのです。彼は、身動きが取れず何もできない状況を受け入れ、静かに自分自身と向き合っています。この状況だからこそ思考が冴え渡り、物事の本質や本当の答えが見えてくるのでしょう。

【吊るされた男】正位置が暗示すること

タロットカード吊るされた男

自分の意志ではどうしようもない状況を暗示。腹をくくってその状況に向き合うことを促しています。物事を別の角度から見ることについて物語る場合も。

状況別キーワード

恋愛 献身、我慢、慈愛、進展はスローペース、状況は一時停止、しばらく別々の時間やひとりの時間が必要

仕事 連日の残業、キャパオーバー、意見を言えない状況、辛抱の先に成長あり、ストイックに取り組む、サポートに徹する

未来 物事の動きが一時的に止まる、我慢しなければならなくなる、本当に大切なことがわかる、別の視点を持てる、覚醒する

対策 文句をつけずすべてを受け入れて、じっくり考えて、人の意見を聞くより自分自身と向き合って

【吊るされた男】逆位置が暗示すること

タロットカード吊るされた男

苦しい状況を受け入れられず、現実にあらがおうとしていることを暗示。短気でなげやりな心境を伝えます。自分を犠牲にし過ぎている場合も。また、つらい現実から解放されることを暗示する場合も。

状況別キーワード

恋愛 苦しい恋、切ない片想いが続く、報われない、誰かに執着し過ぎる、自己中心的、別れると楽になる

仕事 投げやりな姿勢、見返りを求め過ぎる、周囲の理解が得られない、周りに迷惑をかける、萎縮して何も言えない、

未来 苦しさに耐えられなくなる、悪あがきをしてしまう、疲れやストレスが溜まる、視野が狭くなる、手放すと新しい世界が広がる

対策 もがいたりあがいたりするのをやめて、自分の欠点や弱点は素直に認めて、ジタバタするのは逆効果

【吊るされた男】の人物像

正位置 達観した雰囲気があり、自分に起きた出来事やおかれた状況をすべてありのままに受け入れる。静かに自分自身と向き合って考える。

逆位置 苦しい状況から逃れようと、もがいたりあがいたりしている。それに精一杯で、周囲に目を向ける余裕はないし、疲れ果てて短気になったり投げやりになったりする。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「吊るされた男」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【吊るされた男】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 辛抱、奉仕、慈愛

占い例 何か我慢していることがある。尽くしたいから、あなたの希望や都合に合わせられる。

逆位置

keyword 自己中心、覚悟が決まらない

占い例 自分の気持ちや都合ばかり気にして、思いやりのない状態。ふたりの関係をどうするのか、覚悟が決まらない。

【吊るされた男】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 苦労、努力が報われる

占い例 結婚までには試練がある。苦労を乗り越える覚悟を決めて努力すると、その先に結婚の可能性が。

逆位置

keyword 犠牲、無駄、理解されない

占い例 無理に結婚しようとすると、犠牲にするものが多くなり過ぎる。婚活が無駄な努力に終わりそう。周囲の理解を得られない結婚になるかも。本当に結婚したいのかを見直して。

【吊るされた男】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 覚悟、奉仕、利他精神、静止

占い例 相手に合わせる、相手のために尽くすという覚悟があれば、復縁の可能性が出てくる。復縁までには時間が必要。

逆位置

keyword ひとり時間、執着

占い例 ひとりで自分と向き合う時間が必要。復縁は難しいタイミング。復縁したい相手にこだわり過ぎている可能性がある。復縁を諦めると楽になる

【吊るされた男】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

吊るされた男の場合は「覚悟が決まらない、落ち着いて考えられない、現実を直視できない」など

2

正位置が過剰と読む

吊るされた男の場合は「困難が大きすぎる、犠牲を払い過ぎている、必要以上の我慢、大きすぎる苦痛」など

3

正位置が不足と読む

吊るされた男の場合は「我慢が足りない、利他精神が足りない、広い視野を持つことができていない」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。