タロットカード【死】の世界観

[ リセット ]

ひとつの章が終わり、次の章へと進む切り替えのカード

白馬に乗っている骸骨の騎士は死神。その馬の足元には、ピリオドを打った命があります。ただ、これは絶望的な風景ではありません。終わりがあれば次の始まりを迎えるということを、遠くにさんさんと輝きながら昇る太陽が伝えています。ありとあらゆるすべてが永遠ではなく、必ず終わりを迎えること。そしてそのピリオドの先には必ず新しい始まりがあるのです。またこのカードは、肉体的な死を示しているのではありません。物事や関係、状況などが一新されることの比喩です。

【死】正位置が暗示すること

タロットカード死

何かが終ることを暗示しています。切り替わりのタイミング。ただ、その先に新しいステージが用意されていることも示しています。また、問題や課題としてみる場合、白黒ハッキリさせようとし過ぎていることを暗示。

状況別キーワード

恋愛 別れ、未練はない、次の恋へ目を向ける、諦める、割り切っている恋

仕事 退職、転勤、異動、失業、プロジェクトの中止、事業の失敗

未来 状況がリセットされる、何かが終わる、大きな岐路に立つ、次の段階へと進む

対策 中途半端な状況になっていることはリセットを、損切りする勇気をもって、ゼロから考え直して、さだめを受け入れて

【死】逆位置が暗示すること

タロットカード死

諦めきれない気持ちや一進一退の状況を暗示しています。同じことの繰り返しや堂々巡りの状態を伝える場合も。状況の好転や復活を暗示する場合もあります。

状況別キーワード

恋愛 復縁、ヨリを戻す、別れられない、別れと復縁を繰り返す、好きな気持ちを言えない、くされ縁、中途半端な関係、再アプローチ

仕事 仕事や立場にしがみつく、中途半端に終わるプロジェクト、再就職、復職

未来 苦労や悲しい気持ちが長引く、未練が消えない、方法や見方を変えることができない、しぶしぶ諦める、復活する、復縁する、再出発する、仕切り直す

対策 ウジウジしないで、未練がましくなってもデメリットしかないと気づいて、引き際こそ美しく

【死】の人物像

正位置 ドライなところがある。中途半端なことはせず、スパッと断ち切る潔さがある。もう決心がついていて、目の前のことより未来を見ている。

逆位置 ウジウジと未練がましい。諦めが悪くて、つらいことや悲しい気持ちをグチグチと話す。過去の話ばかりする。不調から回復して息を吹き返した様子。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「死」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【死】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword スッキリ、ドライ

占い例 気持ちはスッキリと整理されている。別れる決心をしている。ドライに割り切っている。次の恋に向かおうとしている。

逆位置

keyword 未練、復縁、言えない

占い例 過去への未練がある、復縁を望んでいる、想いを言葉にできず苦しんでいる、決心できない

【死】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 未練を断ち切る、生まれ変わる

占い例 今のままでは結婚は難しい。婚活なら、過去の人への未練をすべて断ち切るのが先決。カップルは、生まれ変わったつもりで新たな自分で向き合う必要あり。もしくは別れて次の人を探したほうが結婚への近道。

逆位置

keyword 再婚、やり直し、再挑戦

占い例 自分自身、もしくは相手が再婚の場合は結婚の可能性が高い。諦めていた婚活に再挑戦するとよい。ただし、誰かに未練を残していると結婚が遠のく。

【死】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 断絶、ピリオド

占い例 復縁は難しい。スッパリと諦めて次の恋に進んだほうが幸せになれる。連絡先も消すのがベスト。

逆位置

keyword 過去に縛られる、復縁、

占い例 復縁できる可能性大。想いをそのまま言葉にして。反省していることがあれば、素直に謝って。改善策も話せると理想的。

【死】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

死の場合は「未練、終われない、踏ん切りがつかない、生殺しの状態、一進一退」など

2

正位置が過剰と読む

死の場合は「ショックが強すぎる、潔く切り捨て過ぎる、何度も失敗する」など

3

正位置が不足と読む

死の場合は「切り替える勇気が足りない、前に進めない、覚悟が決まらない」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。