タロットカード【塔】の世界観

[ ショック、衝撃、青天の霹靂 ]

予期せぬアクシデントが衝撃をもたらすカード

高い塔に落ちた稲妻は、一瞬にして塔を燃やし、崩壊させてしまうほどのパワーを持っています。その塔の中にいた人たちも、稲妻の衝撃によって放り出され、一気に地面に落ちるしかありません。また、塔の頂上に権力の象徴として据えられていた王冠も落ちていきます。絶対的で揺るぎないと信じられているものも、世の中の常識も、ときには予想外の出来事ですべて消え去ります。ただこのカードが伝える衝撃は、一瞬の大きなもの。後に引きずりません。

【塔】正位置が暗示すること

タロットカード塔

まったく予期できなかったアクシデントを暗示。物事が大きく変化すること、ショッキングな出来事が起こることを予兆します。また、ごまかしや悪事が露呈することを暗示する場合も。

状況別キーワード

恋愛 突然の別れ、大ゲンカ、スキャンダル、堪忍袋の緒が切れる、一目惚れ、電撃結婚

仕事 急な変更やトラブル、突然の辞令や転勤、いきなり職を失う、倒産、抜本的な改革、

未来 自分では防げないトラブルにぶつかる、我慢が限界を迎える、何かが壊れる、誰かと疎遠になる、ショックな事実が発覚する

対策 やり直しのチャンスだと捉えて、過去ではなく未来を見て、方法を劇的に変えて、重要な決断はNG

【塔】逆位置が暗示すること

タロットカード塔

少しずつジワジワと状況が悪くなっていく様子を暗示。見えないところから木が腐り始め、徐々に建物全体が崩壊していくようなイメージ。小さな失敗や災難を暗示する場合も。

状況別キーワード

恋愛 少しずつ関係が壊れる、ちょっとしたケンカ、言い過ぎて後悔する、モヤッとする、復縁

仕事 小さなボロが少しずつ出てくる、ダメになりそうな状況で何とか持ちこたえる、少しずつ業績が悪化、小さなトラブル

未来 少しずつ影響が出てくる、だんだん状況が悪くなっていく、緊張状態を味わう、嫌な状態が長引く

対策 未練を残さないで、壊れていくものにすがらないで、現実に自分を合わせていって、0からやり直そう

【塔】の人物像

正位置 いきなりみんなが驚くようなことを言い出す。昨日と今日で言っていることが真逆だったりする。激しく落ち込むが、すぐにケロリと立ち直る。

逆位置 なんだかいつも不安そうにしている。何年も前の失恋が理由で次の恋ができない。根に持つタイプ。ちょっとしたことでも大げさに受け止めてアタフタする。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「塔」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【塔】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 衝撃、爆発、心変わり

占い例 出会ったばかりなら、あなたに一目惚れしている可能性も。あなたのことしか考えられない。関係を築いてきた相手なら、不満が爆発寸前。別れを考えている場合も。

逆位置

keyword 後悔、ジワジワ、開き直り

占い例 自分の言動に後悔や反省の気持ちを抱いている、少しずつ別れを考え始めている、謝るべきことでも開き直っている

【塔】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 別離、電撃結婚

占い例 結婚話を出すのは大きな賭け。スパッと別れるか電撃結婚になるか。堅実な婚活ができるときではない。

逆位置

keyword 緊張状態、モヤモヤ

占い例 結婚の話を持ち出す空気にならない。焦りはNG。婚活をしても、モヤモヤした展開になりそうなので先送りを。

【塔】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword ショック、トラブル、破綻

占い例 復縁の話をすると、ショックを受けたりトラブルになったりする場合が。つながりが破綻してしまう可能性があるので今は静かに見守って。

逆位置

keyword 復縁、やり直し、再出発

占い例 復縁できる可能性あり。ただし、元の関係を取り戻そうとするのではなく、0から関係を立て直すことが重要。

【塔】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

塔の場合は「少しずつ崩れる、変わりたくない気持ち、現状にこだわる」など

2

正位置が過剰と読む

塔の場合は「ショックを受け過ぎる、落ち込み過ぎる、我慢や悪い状況が長引く」など

3

正位置が不足と読む

塔の場合は「それほど大きくないショック、ちょっとした失敗」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。