タロットカード【ペンタクルの10】の世界観

[ 継承と拡大 ]

受け継がれ、さらに大きく繁栄するカード

とても裕福な家族が描かれています。手前の老人は富を築いた人物。自分で目標を掲げ、計画を立て、実行して夢を叶えてきたのです。そして、奥に描かれた三人の親子は、老人が努力をして築いてきた財産を受け継ぐ人たちです。彼らは、継承する財産を食いつぶしてしまうことなどありません。しっかりと守るだけでなく、さらに大きく繁栄させていくことになるでしょう。大きな門は、彼らがいる場所が守られていることを伝えているのです。

【ペンタクルの10】正位置が暗示すること

タロットカードペンタクルの10

遺産やスキルなど、貴重なものを受け継ぐことを暗示。それによって大きく発展できることも伝えています。また、問題や課題としてみる場合は、「このままで大丈夫」という思い込みがあることを暗示しています。

状況別キーワード

恋愛 恋人を家族に紹介する、生活を共にする、生活力がある人との縁、安心感、結婚を考える、妊娠

仕事 大きな成功、引き継いだプロジェクトを大きく育てる、大企業や公共事業との縁、団結して成功、家族のような連帯感、大きな目標達成

未来 財産を継ぐ、スキルや重要な立場を引き継ぐ、経済的に安定する、財産が大きく増える、大役を引き受ける

対策 伝統や文化を大切に。自分の役割を考え、まっとうして。儀式や形式を軽んじないで。家族や身内を大切に。

【ペンタクルの10】逆位置が暗示すること

タロットカードペンタクルの10

受け継いだものがあっても、それを十分に活かせないことを暗示。また、受け継いだものが原因でトラブルが生じる場合も。負の遺産、重荷を背負っている状態を伝えることもあります。

状況別キーワード

恋愛 先の見えない関係、経済面に問題のある人との縁、家族に反対される、相手はマザコンやファザコンかも、家族が恋愛に口を出す

仕事 成功や報酬が得られない、殺伐とした職場、馴れ合いになっている仲間、前向きに取り組めない、リーダーがいない

未来 遺産や物、仕事などを引き継ぐときにモメる。金銭管理がうまくいかなくなる。家やお金を失う。損失を出す。なかなか親離れできない

対策 立場や意志はハッキリさせて、思い上がりや慢心はNG、金銭管理は細かくきちんと、親から自立しましょう

【ペンタクルの10】の人物像

正位置 もともと家柄のよい家庭で育っている雰囲気。お坊ちゃまやお嬢様。家族や親戚。お互いにとても強く信頼している相手。投資家。金銭管理が上手な人。

逆位置 家柄にこだわる人。金銭管理ができなかったり、何かとけじめがなかったりする。家族の意見に左右されやすい。すぐに「親に相談する」と言う。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「ペンタクルの10」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【ペンタクルの10】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 家族、暮らし

占い例 あなたと家族になって一緒に暮らしたい。家族に紹介して、ふたりの関係をより確かなものにしたい。結婚の話をしたい。

逆位置

keyword 重荷、けじめがない

占い例 ふたりの関係を重く感じているのかも。ただ、きちんと向き合ったり話し合ったりするのは面倒で関係や結論をハッキリさせていない可能性も。

【ペンタクルの10】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 生活力、家庭、子ども

占い例 経済力や生活力がある人と結婚できそう!婚活は積極的に。お互いの家族が仲良くできる人との縁がありそう。カップルはお互いを家族に紹介する好機。授かり婚の場合も。

逆位置

keyword 衝突、家族の反対

占い例 ふたりがモメたり、お互いの家族がぶつかったりして結婚できないかも。また家族から反対される場合も。結婚のことはまだ先に考えて。

【ペンタクルの10】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 家族、安らぎ

占い例 結婚前提での復縁ができそう!一緒にいるときに安心できる空気を作ったり、「安心できる」という気持ちを伝えたりすると◎。

逆位置

keyword けんか、家族の問題

占い例 復縁の話をするとけんかになりそうだから避けて。また、家族のことを理由に復縁を断られるかも。見切りをつけて次の恋へ。

【ペンタクルの10】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

ペンタクルの10の場合は「負の遺産、家族に束縛される、損失、財産が減る」など

2

正位置が過剰と読む

ペンタクルの10の場合は「親のすねをかじる、荷が重過ぎる状況、慢心して大失敗」など

3

正位置が不足と読む

ペンタクルの10の場合は「受け継いだものを管理しきれない、期待よりもらえるものが少ない」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。