タロットカード【ソードの10】の世界観

[ 悟り、限界、岐路 ]

もがいたりあがいたりせず、すべてを受け入れるカード

倒れている男性に、10本ものソードが刺さっています。痛々しく、不吉な雰囲気も漂いますが、暗い空には少しずつ光が見えてきて、晴れ渡ろうとしています。空の黒い部分は、彼が限界に達していることを物語っているのでしょう。しかし、その下から広がってきている黄色い空は、希望や祝福が訪れていることを伝えています。現実がどんなものであっても、それをありのままに受け入れれば、明るい未来へと向かっていけるのです。

【ソードの10】正位置が暗示すること

タロットカードソードの10

自分が置かれている状況も、自分の弱さも、すべてを受け入れている状態を暗示しています。悟りの境地。次のステージへと進めるはず。また、問題や課題としてみる場合、過去に執着しいて未来を見ていないことを暗示。

状況別キーワード

恋愛 恋の苦しい状況を乗り越えられる、続くか別れるかの分かれ道、恋の経験から深い学びを得る、相手の長所も短所も受け入れる

仕事 失敗を活かして善後策を練る、大変な状況は終わり、もう考え尽くした、素直に反省する

未来 最悪の状況から立ち上がる、精神的に大きく成長できる、すべてを受け入れる覚悟ができる

対策 これ以上悪くならないから心配しないで、これまでの経験を存分に活かして、考え過ぎないで、自分も周りも責めないで

【ソードの10】逆位置が暗示すること

タロットカードソードの10

都合のいいことは受け入れても、都合の悪いことは認められない状態を暗示。心の準備が整っていない場合も。好転しても、それは一時的かもしれません。

状況別キーワード

恋愛 過去の恋に執着している、恋愛運が悪いと思い込んでいる、悲恋の切なさに浸っているだけ、自己犠牲を優しさだと思っている

仕事 ミスを認めない、言い訳が多いかも、同じ失敗を繰り返す、自分ばかり大変だと思っている

未来 前進できない、一時的に状況がよくなってもすぐに元通りに、必要以上に大騒ぎする人に振り回される

対策 恨みつらみを言わないように、自分をかわいそうだと思うのをやめて、未来に活かす前提で過去を見てみて

【ソードの10】の人物像

正位置 自分の行動や発言を冷静に振り返って反省できる。限界まで傷ついているけれど、自暴自棄にならない。次に進むためにちゃんと自分と向き合い考える。

逆位置 都合が悪くなると一気に勢いが衰えて言い訳がましくなる。自分の失敗を認めることができないタイプ。地雷が多くてプライドが高い。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「ソードの10」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【ソードの10】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 悟り、受け入れ

占い例 自分もあなたもありのままでいいと思っている。あなたのすべてを受け入れる覚悟がある。本音でしっかり語り合いたい。

逆位置

keyword 自己憐憫、悲劇に浸る

占い例 自分は不幸でかわいそうだと思っていて、そんな自分に同情してほしい。苦しんでいる自分、「ごめん」と思っている自分に酔っている。

【ソードの10】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 限界、前進

占い例 これまで結婚に関して限界まで頑張ったり、築いてきたりした人ほど、結婚に近づける。むやみに動かず、まずはこれまでの経験から学んだことを整理して。

逆位置

keyword よいところだけ、腹を割れない

占い例 自分のよいところだけを見せて、相手のよいところだけを見て結婚に進もうとしているかも。結婚が見えてくるのは、誰かと腹を割って話す覚悟ができてから。

【ソードの10】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword 岐路、悟り

占い例 復縁できるかどうかは、話し方次第。自分や相手を責めたり感情的になったりするのはNG。これまでの関りから学んだこと、その上で今後どう改善したいかを穏やかに話して。

逆位置

keyword 一時的好転、未練

占い例 「もしかしたら復縁できるかも」と一瞬思うけど、やっぱり無理だと気づく。それで未練が倍増する可能性も。いったん距離をおくほうがいい。

【ソードの10】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

ソードの10の場合は「都合の悪い部分からは目を逸らしている、過去に執着している、プライドだけが高くなる」など

2

正位置が過剰と読む

ソードの10の場合は「何もかも自分のせいにし過ぎている、自分に酔っている」など

3

正位置が不足と読む

ソードの10の場合は「自分をかわいそうだと思っている、妄想の世界から抜け出せない」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。