タロットカード【ワンドの10】の世界観

[ 重荷 ]

抱えきれないプレッシャーのカード

10本もの大きなワンドを、たったひとりで抱えて運ぼうとしている男性が描かれています。ワンドの数が多いのは、それだけ多くの成果を出してきたということ。ただ、それを手放したくないという執着によって、自分に抱えきれる量がわからなくなっているのかもしれません。また、彼以外のこのプレッシャーや重圧を引き受けてくれる人がいない場合も。いずれにしても、抱え込みすぎて疲れ切ってしまっているのです。

【ワンドの10】正位置が暗示すること

タロットカードワンドの10

多くのことを抱え過ぎている状況、またそれによって疲れ果てている状態を暗示しています。いろいろなことに手を出し過ぎていると伝える場合も。

状況別キーワード

恋愛 相手からのプレッシャーを感じる、義務感や責任感で向き合っている、嫌われたくないという理由で我慢する

仕事 オーバーワーク、働き過ぎで疲れ切っている、ストレスを抱え過ぎている、プレッシャーをかけられる、ダブルブッキング、人に仕事を任せられない

未来 心身ともに限界に達する、ひとりで対応するのは無理になる、あれこれと手を出し過ぎてしまう

対策 何が大変なのか周りに話して、「察して」と求めないで、優先順位をはっきりとさせよう

【ワンドの10】逆位置が暗示すること

タロットカードワンドの10

抱えきれずに手放すしかない状態、限界ギリギリの状態を暗示しています。楽になりたいのでしょう。また、トラブルが重なる暗示でもあります。

状況別キーワード

恋愛 別れ、責め立てられる、自分のせいにされる、見捨てる、関係を投げ出す、問題がある人との縁

仕事 途中で仕事を投げ出す、次々とトラブルが起こる、プレッシャーが大き過ぎて逃げ出す、責任の押し付け合い、挫折

未来 苦しい現実から逃げ出す、責任を放り出す、楽なほうを選ぶ、「どうにでもなれ」と投げやりになる。トラブルが続く

対策 投げ出す前に人に相談を、八つ当たりをしたり迷惑をかけたりしないように考えて、最低限の責任は果たして

【ワンドの10】の人物像

正位置 頑張り過ぎてしまう人。人を頼るのが下手で、すべてひとりで抱え込んでしまい、いつも疲れている。苦労性。「自分が我慢すればいい」と思っている。

逆位置 人を頼ることができないのに、いざとなると責任を全部放り出して現実逃避するタイプ。自己中心的。八つ当たりをすることも多い。

恋愛で多い相性相談の読み解き例

恋愛相談でよくある質問に対して、「ワンドの10」のキーワードから連想した読み解き例をご紹介します。相談者の状況次第で、結果はこれら以外も考えられます。ぜひ、自分なりの連想で読み解いてみましょう。

【ワンドの10】の読み解き例 1.
「あの人は私との恋に前向き?」

正位置

keyword 嫌われたくない、余裕なし

占い例 あなたに嫌われたくないという気持ちが強過ぎて、純粋に恋愛を楽しめない。ほかのことのプレッシャーが原因で向き合う余裕がないのかも。

逆位置

keyword プレッシャー、開き直り

占い例 ふたりの関係にプレッシャーを感じて楽しめない。トラブルは自分のせいではないと思っている。自分が悪いとわかっていることも開き直っているかも。

【ワンドの10】の読み解き例 2.
「結婚できる?」

正位置

keyword 責任重大、抱え過ぎ

占い例 今は、結婚の話は大き過ぎる責任やプレッシャーを感じさせてしまう。また、自分自身が結婚より先に解決しなければいけないことを抱えている場合も。

逆位置

keyword 精神的疲労、戦線離脱

占い例 将来の話をすればするほど疲れてしまう。それが別れにつながる可能性もあるので結婚の話はしないほうがいい。婚活も「もう疲れた…」となりそうなので、今はタイミングではない。

【ワンドの10】の読み解き例 3.
「復縁できる?」

正位置

keyword プレッシャー、余裕なし、執着

占い例 復縁の話がプレッシャーになって関係が切れてしまう場合も。前向きに話す余裕がない可能性が高く、今はタイミングが悪い。愛情ではなく執着ではないか確かめて。

逆位置

keyword その場しのぎ、トラブル

占い例 のらりくらりとその場しのぎの返事をされていつまでも復縁できない。トラブルばかりで復縁する気力がなくなる。

【ワンドの10】の逆位置を読むコツ

逆位置を読み解くのは難しいと感じる方も多いでしょう。逆位置の解釈がぐっと楽になる3つのポイントをお教えします。

1

正位置の反対と読む

ワンドの10の場合は「限界、放棄する、プレッシャーに負ける、責任感がない」など

2

正位置が過剰と読む

ワンドの10の場合は「感覚がマヒして頑張り過ぎに気づかない、プレッシャーや責任が大き過ぎてつぶれる」など

3

正位置が不足と読む

ワンドの10の場合は「その場しのぎをする、言い訳をして逃げる、現実逃避をする」など

3つの中で迷った時は、自分の直感や相談者との会話の流れを大切にして解釈を進めてみましょう。
また、最初から逆位置を採用しないという占い方も。自分なりのルールでOKです。